呵 - 漢字私註

康煕字典

部・劃數
口部・五劃

『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤虎何切、音𩑸。『玉篇』責也、與同。『廣韻』怒也。『周禮・地官・比長註』鄕中無授、出鄕無節、過所則呵問、繫之圜土、考辟之也。『史記・李廣傳』霸陵尉醉呵止廣。

又通作苛。『前漢・王莽傳』掖門僕射苛問。

又『集韻』博雅云、呵呵、笑也。一曰氣出、亦作㰤。

又『韻會』慢應聲、通作阿。

又『韻會』寒歌切、音河。『類篇』譙問也。通作何。『史記・衞綰傳』景帝立、歲餘不譙呵綰。《註》【索隱】曰、譙呵音誰何、猶借訪。一曰譙呵者、責讓也。

又『集韻』許箇切、音𧬱。嘘氣也。一曰責也。

音訓

(1) カ(漢、呉) 〈『廣韻・下平聲・歌・訶』虎何切〉[hē]{ho1}
(2) カ(漢、呉) 〈『廣韻・去聲・箇・呵』呼箇切〉
(1) せめる。しかる。

呵呵は音(1)に讀み、からからと笑ふさま。

音(2)は呵欠、呵凍などに用ゐる。はあと息を吐くさま。

解字

白川

形聲。聲符は。可は祝禱の器に對して、枝柯でつてその實現を責める意。呵するの意があり、その意に從ふを可といふ。

『玉篇』に責むるなり。訶と同じ。とあり、は金文では歌の意に用ゐる。その祝禱の聲調を訶といふ。

藤堂

と音符の會意兼形聲。可の原字は㇕型に曲がつたさまを示す。それに口を添へて可、更に口を加へて呵となつた。息が喉元で屈曲し、ハア、カッと摩擦を帶びつつ出ること。

歌(喉元で抑揚をつけて歌ふ)と同系の言葉。その語尾が約まると喝となる。

漢字多功能字庫

に從ひ聲。怒鳴りつける、𠮟りつけることを表す。『史記・田叔列傳』主家皆怪而惡之、莫敢呵。

喝道、通行人を喝して道を譲らしむることを表す。唐・韓愈〈送李願歸盤谷序〉人之稱大丈夫者……其在外、則樹旗旄、羅弓矢、武夫前呵、從者塞途。

また息を吐くことを表す。『關尹子・二柱』呵之即溫、吹之即涼。

助詞に用ゐる。宋・周邦彥〈滿路花・思情〉著甚情悰、你但忘了我呵。

屬性

U+5475
JIS: 1-50-74