椒 - 漢字私註
説文解字
茮莍。从艸尗聲。
- 一・艸部
説文解字注
茮莍也。此三字句。茮莍葢古語。猶『詩』之椒𦕼也。單呼曰茮。絫呼曰茮莍、茮𦕼。『〔詩〕唐風〔椒聊〕』椒𦕼之實。毛曰、椒𦕼、椒也。『〔爾雅〕釋木』曰、椒、榝、醜莍。檓、大椒。『神農本艸經』有蜀椒、又有秦椒。从艸。『爾雅』『本艸』『陸疏』皆入木類。今驗實木也而說文正從艸。此沿自古籒者。凡析言有艸木之分統言則艸亦木也故造字有不拘爾。尗聲。子寮切。古音在三部。
康煕字典
- 部・劃數
- 木部・八劃
『唐韻』卽消切『集韻』『正韻』兹消切、𠀤音焦。『說文』莍也。或作𣐹。亦作𣓙。『爾雅・釋木』椒榝醜莍。《註》莍萸子聚生成房貌。《疏》椒者、榝之類、實皆有莍彙自裹。『詩・唐風』椒聊之實、蕃衍盈升。『陸疏』聊、語助也。椒樹似茱萸、有針刺、葉堅而滑澤、蜀人作茶、吳人作茗。今成臯山中有椒、謂之竹葉椒。東海諸島亦有椒樹、子長而不圓、味似橘皮、島上獐、鹿食此、肉作椒橘香。
又『漢官儀』皇后以椒塗壁、稱椒房、取其溫也。『桓子・新論』董賢女弟爲昭儀、居舍號椒風。
又『荀子・禮論』椒蘭芬苾、所以養鼻也。
又『荆楚歲時記』正月一日、長幼以次拜賀、進椒酒。
又土高四墮曰椒丘。『屈原・離騷』馳椒丘且焉止息。
又山頂亦曰椒。『謝莊・月賦』菊散芳于山椒。
又邑名。亦姓也。椒、春秋楚邑、椒舉以邑爲姓。
又『集韻』子肖切、音醮。芬香也。『詩・周頌』有椒其馨。
『說文』無椒字。茮、子寮切。《徐鍇曰》茮、卽今之椒。『正字通』謂徐氏不知椒成樹之誤。○按『通志』廣東椒有蔓生者。『眞臘風土記』胡椒纒藤而生。則草木可以𠀤用。
- 部・劃數
- 木部・六劃
同椒、省。
- 部・劃數
- 木部・八劃
俗椒字。
- 部・劃數
- 艸部・六劃
『唐韻』卽消切、音焦。『說文』莍也、似茱萸。註詳椒字。
又『集韻』乃了切。苭茮、草長貌、亦作𦯝。
- 部・劃數
- 艸部・七劃
『韻學集成』與茮同。○按卽茮字之譌。
異體字
或體。
音訓
- 音
- セウ(漢) 〈『廣韻・下平聲・宵・焦』即消切〉[jiāo]{ziu1}
- 訓
- はじかみ
解字
白川
椒は形聲字。聲符は叔。叔はもと尗に作り、尗に茮の聲がある。
『説文解字』に茮は茮莍なり
とあり、《段注》に茮を椒の初文とする。椒は『説文解字』未收。
椒に草、木の二類があり、ともに辛氣の強烈なもの。正月の屠蘇に用ゐて椒酒といひ、また暖氣を保ち臭氣を除去するので、婦人の室の壁に塗り込んだ。それで後宮の建物を椒殿、その室を椒房といふ。
藤堂
椒
木と音符叔(小さい實)の會意兼形聲で、小粒の實のなる木。
茮
屬性
- 椒
- U+6912
- JIS: 1-60-5
- 𣐹
- U+23439
- 𣓙
- U+234D9
- 茮
- U+832E
- JIS X 0212: 55-76
- 𦯝
- U+26BDD
- 𣒏
- U+2348F