開 - 漢字私註

説文解字

開
張也。从
十二門部
𨴉
古文。

説文解字注

開
張也。張者、施弓弦也。門之開如弓之張。門之閉如弓之弛。从門幵聲。按《大徐本》改爲从門从幵。以幵聲之字古不入之咍部也。玉裁謂此篆幵聲。古音當在十二部。讀如攐帷之攐。由後人讀同闓、而定爲苦哀切。
𨴉
古文。者、象門閉。从𠬞者、象手開門。

康煕字典

部・劃數
門部・四劃
古文
𨴂
𨵑

『廣韻』苦哀切『集韻』『韻會』丘哀切、𠀤音侅。『說文』張也。『廣韻』解也。『韻會』啟也。『爾雅・釋言』闢也。

又『五音集韻』通也。『易・乾卦疏』亨通也。會合萬物、令使開通而爲亨也。

又發也。『禮・學記』故君子之敎喻也。開而勿達。《註》開謂發頭角。《疏》但爲學者、開發大義頭角而已。

又釋也。『易・乾坤卦文言疏』諸卦及爻、皆從乾坤而出、故特作文言、以開釋之。『書・多方』殄戮多罪、亦克用勸、開釋無辜、亦克用勸。

又『韻會』條𨻰也。

又始也。『後漢・馮衍傳』開歲發春兮、百卉含英。《註》開、發、皆始也。『禮・檀弓』曩者爾心或開予。《註》開、謂諫爭有所發起。

又星名。『史記・天官書・北斗七星・註』春秋運斗極云、斗第六開陽。

又『集韻』州名。本漢朐䏰縣地、後魏置開州鎭。

又縣名。『史記・高祖紀』與偕攻開封。又『功臣年表』開封侯陶舍。《註》縣名。屬河南。

又『集韻』人名。『左傳・襄二十三年』曹開御戎。《註》齊臣。

又『韻會』姓也。

又『集韻』通作闓。詳闓字註。

又『集韻』輕煙切、音牽。山名。在雍州。通作汧。

又『韻補』叶音虧。『謝惠連・擣衣篇』盈篋自余手、幽緘𠋫君開。腰帶準疇昔、不知今是非。

又叶音欺。『左思・蜀都賦』宣化之闥、崇禮之闈。華闕雙邈、重門洞開。

部・劃數
門部・五劃

『集韻』古作𨴂。註詳四畫。

部・劃數
門部・八劃

『字彙補』古文字。註詳四畫。

部・劃數
門部・六劃

『說文』本字。

異體字

或體。

簡体字。

音訓・用義

カイ(漢、呉) 〈『廣韻・上平聲・咍・開』苦哀切〉[kāi]{hoi1}
ひらく。あける。

解字

に從ひ、閂を外して門を開く意と解く。小篆がに從ふのは、その譌變した結果と思しい。

白川

閂との會意。門の兩扉をひらく形。また貫の木を外す形。

『説文解字』に張るなりとあり、開帳する意。

藤堂

會意。古文は門の閂を兩手で外して、門を開けるさまを示す。小篆は(平等に竝んだ姿)に從ひ、扉を左右平等に開くことを示す。

闓(ひらく)、凱(明るくひらけた)などと同系の言葉。啓とも緣が近い。

漢字多功能字庫

金文は閂とに從ふ。廾は二に從ひ、兩手の形に象る。全字で兩手で閂を除き門を開くの意と解く。本義は門を開くこと。金文と『説文解字』の古文は同形。

金文では人名に用ゐる。元年春平侯矛冶韓開は韓開といふ姓名の金屬を精錬する工匠を表す。

開字の構形初義は闢に相似するが、開字には闢字にはない閂(を表す橫劃)がある。

屬性

U+958B
JIS: 1-19-11
當用漢字・常用漢字
開
U+2F9EE (CJK互換補助)
開︀
U+958B U+FE00
CJK COMPATIBILITY IDEOGRAPH-2F9EE
開󠄂
U+958B U+E0102
MJ027421
𨴂
U+28D02
𨵑
U+28D51
𨴉
U+28D09
U+5F00
JIS: 1-84-17