瓢 - 漢字私註
説文解字
- 瓢
蠡也。从瓠省、㶾聲。符宵切。
- 七・瓠部
説文解字注
- 瓢
蠡也。蠡者、𧯷也。《豆部》曰、𧯷者、蠡也。以一瓠劙爲二曰瓢、亦曰蠡、亦曰𧯷。蠡一作㼖。見『〔楚辭〕九歎〔惜賢〕』、『方言』。一作盠。見皇象書急就碑本。其作蠡者、見『周禮〔春官〕鬯人・注』、『漢書・東方朔傳』。詳《豆部》。从瓠省。不入《瓜部》者、瓠與瓜別也。𤐫聲。符宵切。二部。『玉篇』作𤬟。
康煕字典
- 部・劃數
- 瓜部・十一劃
- 古文
- 𤬣
『廣韻』符霄切『集韻』『韻會』毗霄切『正韻』毗招切、𠀤音飄。『玉篇』瓠瓜也。『廣韻』瓠也。『正字通』匏瓢、剖開可爲酒尊、爲要舟浮水。『周禮・春官・鬯人』禜門用瓢齎。《註》瓢、謂瓢蠡也。『莊子・逍遙遊』剖之以爲瓢、則瓠落無所容。『前漢・東方朔傳』以瓢測海。『揚子・方言』蠡或謂之瓢。『古今注』瓢亦瓠也。瓠其總、瓢其別也。
- 部・劃數
- 瓜部・二十一劃
『集韻』瓢古作𤬣。註詳十一畫。
異體字
或體。
音訓
- 反切
- 『廣韻・下平聲・宵・瓢』符霄切
- 官話
- piáo
- 粤語
- piu4
- 日本語音
- ヘウ(漢)
- 訓
- ひさご
- ふくべ
解字
白川
形聲。正字は𤐫に從ひ、𤐫聲。𤐫は屍を焚く象。その強い火勢によつて輕擧浮動することをいふ。
『説文解字』に蠡なり
と訓じ、瓠の省に從ひ、𤐫聲
といふ。蠡とは瓢を刳り拔いて飮器としたもので、ふくべ。
蠡は果臝(似我蜂)で臝と聲近く、腰の太い形の器を蠡といふ。
『論語・雍也』一瓢飮
(一瓢の飮)のやうに瓢を飮器に用ゐる。
瓢は枝に垂れて風にも漂搖するものであるから、瓢といふ。
藤堂
瓜と音符票の會意兼形聲。票は、要(細い腰)の略體と火の會意字で、火が細く輕く舞ひ上がること。瓢は、腰が細く縊れて輕い瓢簞瓜。
屬性
- 瓢
- U+74E2
- JIS: 1-41-27
- 人名用漢字
- 𤬣
- U+24B23
- 𤬟
- U+24B1F