瓜 - 漢字私註
説文解字
㼌也。象形。凡瓜之屬皆从瓜。古華切。
- 七・瓜部
説文解字注
康煕字典
- 部・劃數
- 部首
『唐韻』『正韻』古華切『集韻』『韻會』姑華切、𠀤音騧。『說文』㼌也。象形。『詩・豳風』七月食瓜。『禮・曲禮』爲天子削瓜者副之。又『月令』孟夏之月、王瓜生。《註》王瓜、萆挈也。『前漢・食貨志』菜茹有畦瓜瓠果蓏。『齊民要術』二月辰日宜種瓜。『廣雅』龍蹄獸掌、羊骹兔頭、桂支蜜筩、𤬒蛌貍頭、皆瓜屬也。
又木瓜。『詩・衞風』投我以木瓜、報之以瓊琚。《傳》木瓜。楙木也。可食之木。『周禮・冬官考工記・弓人』凡取幹之道七、柘爲上、檍次之、檿桑次之、橘次之、木瓜次之、荆次之、竹爲下。
又天瓜、栝樓別名。見『本草綱目』。
又昆侖瓜、茄子別名。見『酉陽雜俎』。
又匏瓜、星名。『史記・天官書』匏瓜有靑黑星守之、魚鹽貴。《註》匏瓜、一名天雞。在河鼓東。匏瓜明、則歲大熟也。
又守瓜、蟲名。『爾雅・釋蟲』蠸輿父、守瓜。《註》今瓜中黃甲小蟲、喜食瓜葉。故曰守瓜也。
又地名。『左傳・宣十五年』晉侯賞桓子狄臣千室、亦賞士伯以瓜衍之縣。又『襄十四年』昔秦人迫逐、乃祖吾離于瓜州。《註》瓜州、地在今燉煌。『正字通』今鎭江有瓜州、異地同名。
又國名。『正字通』柯枝國別種曰木瓜。穴居、男女裸體、紉結草木葉蔽前後。見星槎勝覽。
又瓜田、複姓。『前漢・王莽傳』有瓜田儀。
又『韻補』叶攻乎切、音孤。『左傳・哀十七年』衞侯夢于北宮、見人登昆吾之觀、被髮北面而譟、曰、登此昆吾之墟、緜緜生之瓜。余爲渾良夫、叫天無辜。
又叶古禾切、音戈。『道藏歌』仙童掇朱實、神女獻玉瓜。浴身丹液池、濯髮甘泉波。
『集韻』俗作苽、非。
廣韻
『說文』蓏也。
『廣雅』云、龍蹄、獸掌、羊骹、兔頭挂髓、蜜筩小靑大班、皆𤓰名。
亦州名。本古西戎地。『左傳〔襄十四年〕』范宣子數戎子駒支曰、昔秦人迫逐乃袓吾離于𤓰州。
又漢複姓。『〔漢書〕王莽傳』有盜賊臨淮𤓰田儀。
古華切。七。
音訓義
- 音
- クヮ(漢) クヱ(呉)⦅一⦆
- 訓
- うり⦅一⦆
- 官話
- guā⦅一⦆
- 粤語
- gwaa1⦅一⦆
⦅一⦆
- 反切
- 『廣韻・下平聲・麻・瓜』古華切
- 『集韻・平聲三・麻第九・𤓰』姑華切
- 『五音集韻・中平聲卷第四・麻第十七・見・二𤓰』古華切
- 聲母
- 見(牙音・全清)
- 等呼
- 二
- 官話
- guā
- 粤語
- gwaa1
- 日本語音
- クヮ(漢)
- クヱ(呉)
- 訓
- うり
解字
白川
象形。瓜の實の形に象る。
『説文解字』に㼌なり。象形。
、また艸部の蓏に木に在るを果と曰ひ、地に在るを蓏と曰ふ
とあり、みなその形をとる。
藤堂
象形。蔓の間に丸い瓜が生つてゐる姿を描いたもので、丸くて中が凹んでゐる意を含む。丸くて、割れば中が凹んでゐる瓜。
漢字多功能字庫
金文は蔓に生る瓜の實の形に象る。瓜科の植物。本義は瓜果(瓜と果物を合はせていふ語)の瓜。『説文解字』㼌也。象形。(後略)
段玉裁は㼌を蓏に改め、注に在木曰果、在地曰蓏。瓜者、縢生布於地者也。
と云ふ。徐鍇は外象其蔓、中象其實。
と云ふ。
金文での用義は次のとほり。
- 「命瓜」は複姓で、典籍の「令狐」のこと。令狐君壺
命(令)瓜(狐)君乳(孺)子乍(作)鑄尊壺
。 - 假借して孤となし、孤卿の「孤」を表す。朝廷の高官のことで、ここでは成濮(城濮)の戰ひの楚軍の主帥の令尹子玉を指す。子犯編鐘
喪厥師、滅厥瓜(孤)
は、その軍隊を喪失し、その主帥を殺すことを指す(裘錫圭)。
後世では瓜はまた長柄で上端が瓜の形に象る武器を指す。『三國演義』第119回叱武士將張節亂瓜打死於殿下。
粵語では瓜は死亡を表すが、その來源である。また「冬瓜豆腐」の語の源でもある。粤語の「冬瓜豆腐」はとても脆弱であることを表し、引伸して不吉なことを指し、「三長兩短」(豫期しない變事、多くは死亡を指す)と意が近い。
屬性
- 瓜
- U+74DC
- JIS: 1-17-27
- 人名用漢字
- 𤓰
- U+244F0
關聯字
瓜に從ふ字を漢字私註部別一覽・瓜部に蒐める。