糂 - 漢字私註
説文解字
- 糂
以米和羹也。一曰粒也。从米甚聲。
- 七・米部
- 糣
籒文糂从朁。
- 糝
古文糂从參。
康煕字典
- 部・劃數
- 米部九劃
- 古文
- 糝
『廣韻』『集韻』𠀤桑感切、音䊉。『說文』以米和羹也。一曰粒也。『荀子・宥坐篇』藜羹不糂。
又『篇海』糂、雜也。
又糂䊤、滓也。
- 部・劃數
- 米部十一劃
『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤桑感切、音𢕕。『說文』古文糂作糝、以米和羹也。一曰粒也。『周禮・天官』羞豆之實、酏食糝食。《註》取牛羊豕之肉、三如一、小切之、與稻米二肉一合以爲餌、煎之。『莊子・山木篇』孔子窮于陳、蔡之閒、七日不火食、藜羹不糝。『釋名』糝、𪏮也、相黏𪏮也。
又『篇海』雜也。『周禮・天官疏』列國之諸侯大射、大侯九十弓、糝侯七十弓、豻侯五十弓。糝侯者、糝雜也。豹鵠而麋飾下天子大夫。
又『類篇』蘇含切、音三。『正韻』桑錦切、音沁。義𠀤同。
- 部・劃數
- 米部十二劃
同糂。『說文』糂籀文从朁。
音訓・用義
- 音
- サム(漢) 〈『廣韻・上聲・感・糂』桑感切〉
- 訓
- こながき。まじる。こめつぶ。
こながきとは、羹に米、米粉を混ぜたもののこと。或は牛羊豚の肉と米を混ぜて煎つたものともいふ。
本邦で、糂粏とは、糠味噌のことをいふ。
本邦で、糝粉とは、粳米の粉のことをいひ、粒の細かいものを上糝粉(上新粉)といふ。
解字
藤堂
糝は米と音符參(まぜる)の會意兼形聲。
漢字多功能字庫
糝は米に從ひ參聲。本義は米を羹と和したもの。『禮記・內則』和糝不蓼。
陳澔集說宜以五味調和米屑為糝、不須加蓼、故云和糝不蓼也。
また米粒、飯粒を表す。唐・秦韜玉〈春雪〉雲重寒空思寂寥、玉塵如糝滿春朝。
また、ばらばらな粒を表す。唐・韓愈〈送無本師歸范陽〉始見洛陽春、桃枝綴紅糝。
また、散り落ちる、撒く、撒き散ることを表す。晉・葛洪『抱樸子・酒誡』唯患飛埃之糝目、而不覺飆風之所為也。
また、混和を指す。宋・蘇軾『格物粗談・瓜蓏』冬瓜切碎者、以石灰糝之則不爛。
屬性
- 糂
- U+7CC2
- JIS: 1-68-83
- 糝
- U+7CDD
- JIS: 1-89-88
- 糣
- U+7CE3