敄 - 漢字私註

説文解字

敄
彊也。从聲。亡遇切。
攴部

説文解字注

本文には異同なく、註には亡遇切。古音在三部。といふのみ。

康煕字典

部・劃數
攴部・五劃

『廣韻』亡遇切『集韻』曰遇切、𠀤音務。彊也。

又『廣韻』文甫切『集韻』罔甫切、𠀤音武。義同。

又『集韻』迷浮切、音謀。與劺同。北燕之外、相勉努力謂之劺。

『說文』从攴作

音訓

ブ(漢) 〈『廣韻・去聲・遇・務』亡遇切〉[wù]

解字

白川

の會意。矛を以て人を驅使する意であらう。

『説文解字』につとむるなりとあつて、勉強する意。

詩・小雅・常棣外禦其務(外、其のあなどりを禦ぐ)の務の本字は敄。『左傳・僖二十四年』に引いて、務を侮に作る。

金文の《毛公鼎》に鰥寡をましめんとあつて、疾苦を與へる意。侮と聲義の近い字であらう。

藤堂

と音符(困難を排して突き進む)の會意兼形聲。

困難を冒して無理に行ふ、無理に強ひる意。務(困難を冒して力を盡くす)と同系の言葉。

屬性

U+6544
JIS: 2-13-66

關聯字

敄に從ふ字を漢字私註部別一覽・又部・敄枝に蒐める。