又部 - 漢字私註部別一覽
分枝
關聯部
概説
又は、手、右手の形に象る。右はそこから分化した字。
字の要素としては手を表す。
一覽
𠂇枝
𠂇(左)は左手の形に象る。また、又を𠂇の形につくる字がある。
若については、手の形に由來する部分は𠂇ではなく⺿であらうが、便利のため列擧しておく。
九枝
腕を曲げた形といはれる。
寸枝
單獨字の寸の成り立ちについては諸説ある。
また、又を寸に作る字がある。
寸を聲符とする字には、寸の音で用ゐるものと、肘の音で用ゐるものがある。
⺕枝
又を⺕の形につくる。
廾枝
二又に從ひ、拱手、あるいは兩手でものを持つさまを表す。
八類
廾をの形につくるもの。多く『康煕字典・八部』に錄する。
- 共
- 兵
- 具
大類
廾を大の形につくるもの。
𡗗類
廾と他の部分字を合はせて𡗗の形に作るもの。
支枝
- 支
攴枝
手に棒を持つ形。のち卜聲と解する。多く攵に作る。
殳枝
手に棒を持つ形で、棒の先が強調されてゐる。のち𠘧聲と解する。
父枝
- 父
及枝
又と人に從ひ、前の人に手が及ぶ形。
尹枝
手に棒狀の物を持つ形。手に持つのは杖と言はれるが、異説もある。
厷枝
かひな、ひぢを表す字。
- 厷肱
- 宏
- 弘
- 紘
- 𧮯
- 雄
- 閎
左枝
史枝
手にものを持つ形。何を持つてゐるかについては諸説ある。
有枝
肉と又に從ひ、又亦聲。手に肉を持つ形。
聿枝
手に筆を持つ形。
𠔉枝
𠔉は𢍏の略體。𢍏は廾と釆に從ふ。釆を意符とする説、聲符とする説がある。
寺枝
君枝
- 君
- 郡
- 宭
- 帬
- 涒
- 莙
- 窘
- 羣
- 輑
- 頵
事枝
事は史から分化した字。
- 事叓
隶枝
敄枝
㱿枝
曼枝
敫枝
毄枝
- 毄𣪠
- 擊
- 繫