凝 - 漢字私註
説文解字
- 冰の重文。
俗𣲝从疑。
- 十一・仌部
説文解字注
俗冰。从疑。以雙聲爲聲。
康煕字典
- 部・劃數
- 冫部十四劃
『唐韻』『集韻』『正韻』魚陵切『韻會』疑陵切、𠀤觺平聲。『說文』水堅也。本作冰。从水从仌。《徐曰》俗作凝。今文从俗。『易・坤卦』履霜堅冰、隂始凝也。
又『增韻』成也、定也。『書・臯陶謨』庶績其凝。『易・鼎卦』君子以正位凝命。《註》嚴整貌。
又『謝玄暉鼓吹曲』凝笳翼高蓋。《李註》徐聲引調謂之凝。
又『唐韻』牛𩜁切『集韻』『韻會』牛孕切、𠀤觺去聲。止水也。
又叶鄂力切。觺入聲。『楚辭・大招』天白顥顥、寒凝凝只。䰟乎無往、盈北極只。《註》凝凝、冰凍貌。
又『韻會』或作疑。『詩・大雅』靡所止疑。《註》音屹。疑、讀如儀禮疑立之疑、定也。
音訓
- 音
- ギョウ(漢、呉) 〈『廣韻・下平聲・蒸・凝』魚陵切〉[níng]{jing4}
- 訓
- こる。こらす。かたまる。かたい。とどまる(凝滯)。さだまる。
解字
白川
形聲。聲符は疑。疑は人が顧みて凝然として立つ形。
『説文解字』に凝を冰の俗字とし、水堅きなり。仌(冰)に從ひ、水に從ふ。俗に冰は疑に從ふ。
とするが、凝、冰は聲義ともに一字とはし難い。
『玉篇』に兩字を別の字としてをり、漢碑にも用ゐ方に分別がある。
藤堂
冫(冰)と音符疑の會意兼形聲。疑は子と止(足)と音符𠤕(人が後ろを振り返つて止まるさま)の會意兼形聲字で、我が子に心が引かれて止まるさまを示す。凝は、冰が一所にじつと封じ固まるやうに、止まつて動かぬ意を表す。
漢字多功能字庫
冰の俗字。
屬性
- 凝
- U+51DD
- JIS: 1-22-37
- 當用漢字・常用漢字