愕 - 漢字私註
康煕字典
- 部・劃數
- 心部九劃
『廣韻』五各切『集韻』『韻會』『正韻』逆各切、𠀤音諤。錯愕、倉卒驚遽貌。
又阻礙、不依順也。
又『集韻』『韻會』『正韻』𠀤五故切、音誤。義同。
本作㦍。
- 部・劃數
- 心部十二劃
『集韻』愕本字。『後漢・寒朗傳』錯㦍不能對。
音訓
- 音
- ガク(漢、呉) 〈『廣韻・入聲・鐸・咢』五各切〉[è]{ngok6}
- 訓
- おどろく
解字
白川
形聲。聲符は咢。咢の初形は噩。多くの祝禱の器を列し、犬牲を加へて祈り訴へる意。神を驚かすことをいふ。
『説文解字』に遻を正字とし、相遇ひて驚くなり
とする。神異のものに遇うて驚く意であらうが、もとはやかましく祈りたてて、神を驚かすことをいふ。
藤堂
心と音符咢の會意兼形聲。咢は、四つの口が交叉したさま、また、口二つと音符屰(逆さ)の會意兼形聲字。いづれにせよ、何かが逆につかへて口々に騷ぐさまを示す。愕は、豫期しない逆の事態にがくんと驚く氣持ちを示す。逆につかへる意を含む。
屬性
- 愕
- U+6115
- JIS: 1-56-19
- 㦍
- U+398D