咢 - 漢字私註
説文解字
- 咢
- あるいは㖾に作る。
譁訟也。从吅屰聲。
- 二・吅部
説文解字注
- 咢
譁訟也。引伸爲徒擊𡔷曰咢。又『〔漢書〕韋賢傳』咢咢黃髪。从吅屰、屰亦聲。五各切。五部。
康煕字典
- 部・劃數
- 口部六劃
『廣韻』五各切『集韻』『韻會』『正韻』逆各切、𠀤音愕。『玉篇』驚咢也。『詩・大雅』或歌或咢。『爾雅・釋樂』徒擊鼓謂之咢。《疏》孫炎云、聲驚咢也。
又『韻會』與諤通。『前漢・韋賢傳』咢咢黃髮。《註》師古曰、咢咢、直言也。
又『後漢・張衡思玄賦』冠咢咢其映蓋。《註》咢咢、冠高貌也。一作岌。『文選』作嵒。
又『正韻』與鍔同。『前漢・王褒傳』越砥斂其咢。《註》刃旁曰咢。
『說文』本作㖾。
- 部・劃數
- 口部九劃
『說文』咢本字。
音訓
- 音
- ガク(漢、呉) 〈『廣韻・入聲・鐸・咢』五各切〉[è]{ngok6}
- 訓
- おどろく
解字
白川
形聲。正字は㖾に作り、屰聲。
『説文解字』に譁しく訟ふるなり
とし、『玉篇』に驚咢するなり
といふ。
金文に字を噩に作り、祝禱の器を四個列し、その中央に犬牲らしい牲獸を置く。すなはち騷がしく祈りたてる意。屰はその擬聲語であらうが、あるいは牲獸の形から變化したものかも知れない。
藤堂
口二つと音符屰(逆さ)の會意兼形聲。口はやかましく話すことを示し、屰は交叉して逆方向に立ち向かふ意を示す。
屬性
- 咢
- U+54A2
- JIS: 1-50-88
- 㖾
- U+35BE