隶 - 漢字私註
説文解字
及也。从又、从㞑省。又、持㞑者、从後及之也。凡隶之屬皆从隶。
- 三・隶部
説文解字注
及也。此與《辵部》逮音義皆同。逮專行而隶廢矣。从又、㞑省。又持㞑者從後及之也。徒耐切。古音在十五部。凡隶之屬皆从隶。
康煕字典
- 部・劃數
- 部首
『唐韻』徒耐切『集韻』待戴切、𠀤音代。『說文』及也。从又、从尾省。又、持尾者、从後及之也。『玉篇』亦作逮。『集韻』或作𨽿。
又『廣韻』『集韻』『韻會』羊至切『正韻』以智切、𠀤音肄。義同。
又『廣韻』本也。
又『集韻』神至切、音示。『方言』餘也、秦晉之閒曰隶。○按今『揚子・方言』本作𨽹。
又『集韻』徒對切、音隊。从後及之也。
又一曰與也。
又大計切。音第。狐子也。○按【爾雅・釋獸】貍子、𧳙。【釋文】音曳。【集韻】作隶、音大計切。未知何據。
又蕩亥切、音殆。與迨𨽿逮同。
音訓
- 音
- タイ(漢) 〈『廣韻・去聲・代・代』徒耐切〉[dài]
- イ(漢、呉) 〈『廣韻・去聲・至・肄』羊至切〉[yì]
- 訓
- およぶ
解字
白川
『説文解字』に及ぶなり
とし、又と尾の省とに從ふ。又(手)もて尾を持つ者は、後より之に及ぶなり。
といひ、逮及の意とする。
隸の字形に據つて言へば、隸は祟と隶とに從ひ、禍殃を他に轉移する呪儀であるらしく、その轉移を受けたものを隸といふ。
藤堂
手の形と尾の形の會意。尻尾に手が屆いて捕まへることを表す。
屬性
- 隶
- U+96B6
- JIS: 1-80-16
關聯字
隶に從ふ字
漢字私註部別一覽・又部・隶枝に蒐める。
其の他
- 隸
- 別字。隶を隸の簡体字に用ゐる。