硜 - 漢字私註
説文解字
説文解字注
- 磬の重文第二。
古文从巠。各本篆體誤。今依汗𥳑正。『〔禮記〕樂記』曰、石聲磬磬以立辨。『史記・樂書』作、石聲硜硜以立別。葢硜本古文磬字。後以爲堅确之意。是所謂古今字。『論語〔憲問〕』子擊磬於衞。下文、旣而曰、鄙哉硜硜乎。亦不以爲一字。要之『論語』非不可作鄙哉磬磬也。『釋名』曰、磬者、磬也。其聲磬磬然堅緻也。
- 『釋名・釋樂器』には
磬、罄也、其聲罄罄然堅緻也。
とある。 - 九・石部
康煕字典
- 部・劃數
- 石部・七劃
『廣韻』口莖切『集韻』丘耕切『韻會』『正韻』丘庚切、𠀤音鏗。石聲。『史記・樂書』石聲硜硜以立別。《註》硜聲果勁。
又『廣韻』硜硜、小人貌。『論語』硜硜然小人哉。
又通作踁。『晉書・范弘之傳』雖有踁踁之稱、而非大雅之致。『音義』踁當作硜。
亦作䃘。『韓愈詩』焉能守䃘䃘。
又『集韻』磬古作硜。註詳十一畫。
異體字
簡体字。
音訓・用義
- 音
- カウ(漢) キャウ(呉) 〈『廣韻・下平聲・耕・鏗』口莖切〉[kēng]{hang1}
石を打つ音の形容。また小人の形容。
解字
白川
形聲。聲符は巠。
『史記・樂書』(上揭)に石聲は硜硜以て別を立つ
とあり、その堅くしまつた音をいふ。擬聲的な語とみてよい。切り詰めた、いやしい感じのものとされた。
字はまた磬の古文とされるが、磬の初文は声、あるいは殸であつた。
藤堂
屬性
- 硜
- U+785C
- JIS X 0212: 47-68
- 硁
- U+7841