菽 - 漢字私註
康煕字典
- 部・劃數
- 艸部・八劃
『唐韻』『韻會』𠀤式竹切、音叔。『物理論』衆豆之總名。『詩・豳風』禾麻菽麥。『春秋・定元年』隕霜殺菽。《註》大豆之苗。『禮・檀弓・王註』熬豆而食曰啜菽。
又『唐韻古音』式沼反。『詩・豳風』烹葵及菽。叶下棗韻。
又『篇海』子了切。『集韻』通萩。詳萩字註。
『詩疏』亦作叔。『廣韻』同尗。
音訓
- 音
- シュク(漢) 〈『廣韻・入聲・屋・叔』式竹切〉[shū]{suk6/suk1}
- 訓
- まめ
解字
白川
形聲。聲符は叔。大豆など豆類をいふ。
『説文解字』に尗をその字とし豆なり
といふが、尗は戚、すなはち鉞の刃部とその刃光を示す字。菽とは關係のない字。
菽は『詩・豳風・七月』に亨葵及菽
(葵と菽とを烹る)と見え、『釋文』に菽はまた叔に作るといふ。
藤堂
艸と音符叔(小さい、小粒)の會意兼形聲。小粒の實の意から、豆の總稱となつた。
漢字多功能字庫
廿(補註: 艸の誤りか)に從ひ、叔聲。菽は豆類の總稱。
- 『詩・豳風・七月』
六月食鬱及薁、七月亨葵及菽。
朱熹集傳菽、豆也。
- 『左傳・成公十八年』
周子有兄而無慧、不能辨菽麥、故不可立。
杜預注菽、大豆也。
『説文解字』は豆の總稱を尗とする。古代には豆を菽と稱し、菽と尗は同音。これにより許愼は誤解をした(『字源』)。尗は西周金文の叔の省形。古文字資料や傳世古書には叔を借りて菽となす例がある。
屬性
- 菽
- U+83FD
- JIS: 1-72-35