萩 - 漢字私註

説文解字

萩
蕭也。从聲。
艸部

説文解字注

萩
蕭也。从艸秌聲。七由切。三部。古多以萩爲楸。如『左氏傳〔襄十八年〕』伐雍門之萩、『史〔貨殖傳〕』『漢〔貨殖傳〕』河濟之閒千樹萩、是也。

康煕字典

部・劃數
艸部・九劃

『唐韻』七由切『集韻』『韻會』雌由切、𠀤音秋。『說文』蕭也。『爾雅・釋草』蕭、萩。《註》卽蒿。『左傳・襄十八年』及秦周伐雍門之萩。

又通楸、木名。『管子・禁藏篇』當春三月、萩室熯造。《註》萩木鬱臭、以辟毒氣、故燒之新造之室。『前漢・貨殖傳』山居千章之萩。

又『史記・朝鮮列傳』封隂爲萩苴侯。《註》屬渤海。

又『五經文字』子遙切、音椒。『穀梁傳・文九年』楚子使萩來聘。『集韻』或作

又『玉篇』『廣韻』𠀤子小切。義同。

音訓

シウ(漢) 〈『廣韻・下平聲・尤・秋』七由切〉[qiū]{cau1}
よもぎ。ひさぎ。
(國訓) はぎ

くさよもぎ(別名河原人參)を指すとするものと、河原蓬を指すとするものがある。いづれも菊科蓬屬の植物。

ひさぎ、あるいは木大角豆きささげは、凌霄花のうぜんかづら科の植物。楸との通用。

はぎは、豆科萩屬の植物の總稱。漢名は胡枝子。

解字

白川

形聲。聲符は

『説文解字』に蕭なりとあり、かはらよもぎの意。萩、蕭は聲近く、兩者は方言音の差であるとする説がある。

また楸に通じて用ゐることがある。『管子・禁藏』に、新室で萩を燒いて、室を祓ふことが見える。

本邦で、秋咲く花を萩、春には椿、冬は柊のやうに、それぞれ季節の花の名とする。

藤堂

と音符の會意兼形聲で、秋の草のこと。

屬性

U+8429
JIS: 1-39-75
人名用漢字