倂 - 漢字私註
説文解字
並也。从人幷聲。
- 八・人部
説文解字注
竝也。《十篇》曰、竝者、倂也。與此爲互訓。並古音在十部。讀如旁。倂古音在十一部。讀如幷。竝倂義有別。許互訓者、禮經注曰古文並今文作倂。是古二字同也。从人幷聲。此舉形聲包會意。卑正切。十一部。
康煕字典
- 部・劃數
- 人部・八劃
『廣韻』同幷。
又『韻會』部迥切、音𠀤。相𠀤也。『禮・祭義』行肩而不倂。《註》老幼𠀤行、肩臂不得倂。
又競也。『前漢・賈誼傳』高皇帝與諸公倂起。『又』與公倂倨。《註》對敵相拒也。
又與屛棄之屛同。『荀子・彊國篇』倂己之私欲、必以道。
- 部・劃數
- 人部・六劃
『字彙』同倂。
音訓
- 音
- ヘイ(漢) 〈『廣韻・去聲・勁・摒』𢌿政切〉[bìng]{bing3}
- 訓
- あはせる(倂合)。ならぶ。
- (國訓) しかし
解字
白川
形聲。幷聲。幷は二人竝んだ側身形を列ねる形で、倂の初文。
『説文解字』に竝ぶなり
といふ。
竝は左右の位置を正して竝ぶこと。幷、倂は兩者を前後相連ねて一單位とすることで、合倂の意。
『儀禮』の古文に竝、今文に倂を用ゐることが多い。
竝、倂は聲義の近い字であるが、字の立意は異なる。
藤堂
人と音符幷の會意兼形聲。幷は、二人の人と二印とをあはせて、二人または二個を合倂することを示す會意字。
落合
漢字多功能字庫
古くは人と幷に從ふ。旁の幷字の二つの橫劃は分割して書く。小篆を見るべし。
屬性
- 倂
- U+5002
- JIS: 1-14-28
- 併
- U+4F75
- JIS: 1-42-27
- 當用漢字・常用漢字