蓏 - 漢字私註
説文解字
在木曰果、在地曰蓏。从艸从㼌。郎果切。
- 一・艸部
説文解字注
在木曰果。在艸曰蓏。各本作在地曰蓏。今正。『考齊民要術』引『說文』在木曰果、在艸曰蓏。以別於許愼注『淮南』云、在樹曰果、在地曰蓏。然則賈氏所據未誤。後人用許『淮南』注、臣瓚『漢書』注改之。惟在艸曰蓏、故蓏字从艸。凡爲傳注者主說大義。造字書者主說字形。此所以注『淮南』、作『說文』出一手而互異也。應劭、宋衷云、木實曰果、艸實曰蓏。與『說文』合。若張晏云、有核曰果、無核曰蓏。臣瓚云、木上曰果、地上曰蓏。馬融、鄭康成云、果、桃李屬、蓏、瓜瓠屬。高注『呂氏春秋』云、有實曰果、無實曰蓏。沈約注『春秋元命苞』云、木實曰果、蓏、瓜瓠之屬。韓康伯注『易傳』云、果蓏者物之實。說各不同。皆無不合。高云有實無實、卽有核無核也。从艸㼌。此合二體會意。㼌者、本不勝末。微弱也。謂凡艸結實如瓜瓞下垂者、統謂之蓏。郞果切。十七部。鍇本作㼌聲。誤。㼌、窳聲。葢在五部。此會意形聲之必當辨者也。
康煕字典
- 部・劃數
- 艸部・十劃
『唐韻』郞果切、音裸。『易・說卦傳』艮爲果蓏。『周禮・天官・甸師』共野果蓏之屬。『前漢・食貨志・註』應劭曰、木實曰果、草實曰蓏。張宴曰、有核曰果、無核曰蓏。臣瓚曰、木上曰果、地上曰蓏。『晉書・天文志』織女星主果蓏。
音訓・用義
- 音
- ラ(漢、呉) 〈『廣韻・上聲・果・裸』郎果切〉[luǒ]{lo2}
木の實の果に對して、草の實を指す。
解字
白川
『説文解字』に木に在るを果と曰ひ、地〔註1〕に在るを蓏と曰ふ
(段注本)とあり、『淮南子・墜形訓』の《許愼注》には、木を樹に、艸を地に作る。
【註1】ママ。上揭『説文解字注』や後續の文言を鑑みるに、艸の誤りか。
『齊民要術・一・種穀第三・瓜瓠果蓏』の條に引いて在草曰蓏
(草に在るを蓏と曰ふ)とするのがよい。
果蓏と連稱し、また蔬菜と合はせて蓏蔬といふ。
藤堂
【補註】上記振假名は『学研新漢和大辞典』のママ。なほ、窳字條ではユと讀み歪んだ瓜の意としてゐる。
屬性
- 蓏
- U+84CF
- JIS: 2-86-59
- JIS X 0212: 56-93