臥 - 漢字私註
説文解字
休也。从人、臣、取其伏也。凡臥之屬皆从臥。吾貨切。
- 八・臥部
説文解字注
伏也。伏、大徐作休。誤。臥與寑異。寑於牀。『論語〔鄉黨〕』寢不尸是也。臥於几。『孟子〔公孫丑下〕』隱几而臥、是也。臥於几、故曰伏。尸篆下曰、象臥之形、是也。此析言之耳。統言之則不別。故《宀部》曰寑者臥也。『〔禮記〕曲禮』云、寢毋伏。則謂寢於牀者毋得俯伏也。引伸爲凡休息之偁。从人臣。取其伏也。臣下曰、象屈服之形。故以人臣會意。吾貨切。十七部。凡臥之屬皆从臥。
康煕字典
- 部・劃數
- 臣部・二劃
『唐韻』吾賀切『集韻』『韻會』吾貨切『正韻』五箇切、𠀤音餓。『說文』休也。从人臣、取其伏也、人臣事君俯僂也。『長箋』因休義借寐也。『廣韻』寢也。『釋名』化也、精氣變化、不與覺時同也。『禮・樂記』魏文侯問於子夏曰、吾端冕而聽古樂、則唯恐臥。
又『韻會』寢室曰臥。『後漢・宦者傳論』乃以張卿爲大謁者、出入臥內。
又息也。『管子・白心篇』臥名利者寫生危。《註》息其名利之心、則無危生之累也。
異體字
簡体字。
音訓
- 音
- グヮ(漢、呉) 〈『廣韻・去聲・過・臥』吾貨切〉[wò]{ngo6}
- 訓
- ふす
解字
白川
臣と人の會意。臣は眼の形。人が臥して下方を見る形で、臨、監はその形に從ふ。
『説文解字』に休するなり。人、臣に從ふは、其の伏するを取るなり
とあり、休は伏の誤りであらう。
臣伏の意とするが、伏視を原義とする。
藤堂
漢字多功能字庫
人と臣に從ひ、本義は伏せて休むこと。字中の臣は目の象形で、人臣の臣とは關係がない。古代にあつては、寢と臥は二種の異なる睡眠方法であつた。『孟子・公孫丑下』坐而言、不應、隱几而臥。
焦循正義臥與寢異、寢於床、『論語』「寢不尸」是也。臥於几、『孟子』「隱几而臥」是也。臥於几、故曰伏。
また眠るの義を派生する。
- 『荀子・解蔽』
心臥則夢。
- 『史記・孫子吳起列傳』
臥不設席、行不騎乘。
- 後蜀毛熙震〈浣溪紗〉之七
半醉凝情臥繡茵、睡容無力卸羅裙。
また腹這ひになることを表す。
- 韋續『墨藪』の引く南朝・梁の武帝『書評』
王羲之書、如龍躍天門、虎臥鳳闕。
- 宋・林逋の詩〈貓兒〉
纖鉤時得小溪魚、飽臥花蔭興有餘。
また倒れ伏すことを表す。
- 『隋書・禮儀志三』
將帥先教士目、使習見旌旗指麾之蹤、發起之意、旗臥則跪。
また古書での用義は次のとほり。
- 寝室を指す。『漢書・韓信傳』
(漢王)自稱漢使、馳入壁。張耳、韓信未起、即其臥、奪其印符。
- 隱居(隱棲)を指す。『晉書・謝安傳』
中丞高崧戲之曰、卿累違朝旨、高臥東山、諸人每相與言、安石不肯出、將如蒼生何。
屬性
- 臥
- U+81E5
- JIS: 1-18-73
- 人名用漢字
- 卧
- U+5367
関聯字
臥に從ふ字
- 監
- 臨
- 䭆