譌 - 漢字私註
説文解字
譌言也。从言爲聲。『詩』曰、民之譌言。
- 三・言部
康煕字典
- 部・劃數
- 言部十二劃
『唐韻』五禾切『集韻』『韻會』『正韻』吾禾切、𠀤音吪。『說文』譌言也。引『詩』民之譌言。今『小雅』作訛。又『玉篇』僞也、化也、動也。又妖言也。𠀤詳訛字註。
又『山海經』章莪山有鳥、名曰畢方、見則邑有譌火。《註》譌亦妖訛字。
又『集韻』吾瓜切、瓦平聲。與譁同。
又『集韻』古委切、音垝。與詭同。
- 部・劃數
- 言部・四劃
『廣韻』五禾切『集韻』『韻會』『正韻』吾禾切、𠀤音囮。『玉篇』與譌同。僞也、謬也、舛也。『詩・小雅』民之訛言、寧莫之懲。《傳》訛、僞也。『說文』『宋書・五行志』引『詩』𠀤作譌言。
又『爾雅・釋詁』言也。《註》世以妖言爲訛。『前漢・翟方進傳』民人訛謠。『吳志・孫皓傳』妖訛橫興。
又『爾雅・釋言』化也。『書・堯典』平秩南訛。《傳》訛、化也。『史記・五帝紀』作南譌。『索隱』作南爲、謂所當爲之事也。『讀書通』又通作僞。『前漢・王莽傳』毎縣則薅、以勸南僞。『師古註』僞、讀曰訛。化也。
又『爾雅・釋詁』動也。『詩・小雅』或寢或訛。《傳》訛、動也。『韓詩』作譌。覺也。
又『集韻』通作吪。『詩・王風』尚寐無吪。《傳》吪、亦動也。本亦作訛。
又獸名。『神異經』西南荒中出訛獸、狀若兔、人面、能言、常欺人、言東而西、言惡而善。肉美、食之言不眞。一名誕。
又蛇名。『埤雅』恩平郡譜、蛇謂之訛。
又火名。『柳宗元・述舊言懷詩』訛火亟生煆。《註》野火也。『山海經』作譌火。
又姓。『唐書・南蠻傳』巂州新安城旁有六姓蠻、三曰訛蠻。『宋史・眞宗紀』夏國監軍訛勃囉。
又『集韻』牛何切、音莪。亦動也。
異體字
簡体字。
音訓
- 音
- クヮ(慣)
- グヮ(漢、呉) 〈『廣韻・下平聲・戈・訛』五禾切〉
- 訓
- あやまり。いつはる。いつはり。なまる。なまり。かはる。うごく。
解字
白川
『説文解字』に譌言なり
とし、『詩』に曰く、民の譌言。
の句を引く。今本は「訛言」に作る。
金文の《中山王諸器》にも訛に作る字がある。
藤堂
訛は、言と音符化(姿を變へる)の會意兼形聲で、本來の姿を變へた言葉。
漢字多功能字庫
訛は言に從ひ化聲。虛假(噓、誤魔化し、見せ掛け)、錯誤を表す。
「訛言」は「謠言」(デマ)のことで、事實根據のないこと、虛假、謠傳(デマ、噂)の話を指す。訛の異體を譌に作る。『説文解字』の引く『詩』に民之譌言
とあり、今本『詩・小雅・沔水』に民之訛言
に作る。
金文では讀んで僞となし、虛僞を表す。中山王方壺詆郾(燕)之訛(偽)
は、燕國の禪讓の僞を訶責する(參・張政烺)。
屬性
- 譌
- U+8B4C
- JIS: 1-75-87
- 訛
- U+8A1B
- JIS: 1-75-34
- 讹
- U+8BB9