攷 - 漢字私註
説文解字
敂也。从攴丂聲。苦浩切。
- 三・攴部
説文解字注
敂也。『〔詩〕唐風〔山有樞〕』子有鐘𡔷。弗擊弗考。毛曰、考亦擊也。攷引伸之義爲攷課。『周禮』多作攷。他經攷擊、攷課皆作考。假借也。攷敂㬪韵。从攴丂聲。苦浩切。古音在三部。
康煕字典
- 部・劃數
- 攴部・二劃
『集韻』考、古作攷。『周禮・天官・小宰』攷乃灋。餘詳考部〔註1〕。
- 註1: 「考部」は「老部」の誤りか。
音訓
- 音
- カウ(漢、呉) 〈『廣韻・上聲・晧・考』苦浩切〉[kǎo]{haau2}
- 訓
- たたく。かんがへる。
解字
白川
形聲。聲符は丂。
『説文解字』に敂くなり
、『廣雅・釋詁三』に擊つなり
とあり、叩と聲義が近い。
また考と通用する。
藤堂
攴(動詞の記號)と音符丂(曲がりくねつた形)の會意兼形聲。曲がりくねりつつ奧まで突き詰めること。
落合
机の脚を歪めた形の丂と、手に道具を持つた形の攴に從ふ。丂は亦聲符。
甲骨文には缺損片にしか見えず、殷代の字義は不明。《合集》18955…攷…從…。
後代には字音の共通から考などに通じて用ゐられたが、原義は机の脚を叩いて曲げる樣子、または曲がつた机の脚を直す樣子であらう。
漢字多功能字庫
考字に同じ。
屬性
- 攷
- U+6537
- JIS: 1-58-31