羔 - 漢字私註
説文解字
説文解字注
羊子也。虞氏注『〔易〕說卦傳』爲羊作爲羔、云女使也。妾與羔皆取位賤。鄭本作陽、云讀爲養。无家女行賃炊爨。今時有之。賤於妾也。二說字異義同。武進臧鏞堂曰、羔者、養之誤也。
从羊、照省聲。古牢切。二部。
康煕字典
- 部・劃數
- 羊部・四劃
『廣韻』古牢切『集韻』居勞切、𠀤音高。〔音1〕『說文』羊子也。『詩・召南』羔羊之皮。《傳》小曰羔。『周禮・春官・大宗伯』卿執羔。《註》羔、小羊、取其羣而不失其類。
- 部・劃數
- 羊部・四劃
同羔。『佩觿』𦍚羊之𦍚爲美、其順非有如此者。
異體字
羔の異體字とも美の異體字ともされる。
音訓義
- 音
- カウ(漢)(呉)⦅一⦆
- 訓
- こひつじ⦅一⦆
- 官話
- gāo⦅一⦆
- 粤語
- gou1⦅一⦆
⦅一⦆
- 反切
- 『廣韻・下平聲・豪・髙』古勞切
- 『集韻・平聲三・𩫞第六・髙』居勞切
- 『五音集韻・中平聲卷第四・豪第十四・見一髙』古勞切
- 聲母
- 見(牙音・全清)
- 等呼
- 一
- 官話
- gāo
- 粤語
- gou1
- 日本語音
- カウ(漢)(呉)
- 訓
- こひつじ
- 釋
- 『廣韻』
羔: 羊子。
- 『集韻』
羔: 『說文』羊子也。
- 『康煕字典』上揭。
解字
白川
象形。生まれ落ちた小羊が、やうやく立つ形。
『説文解字』に羊の子なり。羊に從ひ、照の省聲。
とするが、下部は足の跂立するさまであらう。
字の下部は馬や𢊁の足の形を四點に記すのと同じで、火の形ではない。
藤堂
漢字多功能字庫
金文は羊と火に從ひ、火で羊肉を燒く形に象る。三年𤼈壺の字形は右側の羊の角が身と離れてをり、字形がほかの羔字と異なるので、羔字ではないとする學者がゐる。金文では子羊を表す。
- 九年衛鼎
羔裘
は、羊の皮で出來た衣服を表す。 - 三年𤼈壺
易(賜)羔俎
は、禮器に盛られた羊肉を賞賜することを表す。
屬性
- 羔
- U+7F94
- JIS: 1-70-22
- 𦍚
- U+2635A
- 羙
- U+7F99