照 - 漢字私註
説文解字
明也。从火昭聲。之少切。
- 十・火部
説文解字注
朙也。與昭音義同。从火昭聲。之少切。二部。
康煕字典
- 部・劃數
- 火部・九劃
『唐韻』之少切『集韻』『韻會』『正韻』之笑切、𠀤音詔。『說文』本作㷖。『增韻』明所燭也。『易・離卦』大人以繼明照于四方。『書・泰誓』若日月之照臨。
又『正字通』北齊劉縚兄弟、父名照、一生不作照字、惟依火旁作炤。
『廣韻』同炤。『集韻』或省作昭。唐武后作曌。
- 部・劃數
- 火部・九劃
『說文』照本字。
- 部・劃數
- 補遺・日部(十二劃)
『唐書・武后紀』名曌。與照同。
いはゆる則天文字。則天武后の諱。
- 部・劃數
- 目部・十三劃
『字彙』同照。○按【正字通】唐武后自制十九字、以曌爲名、與照音義同、从明、非从二目也。後譌爲瞾。【略記字始】譌爲𭩇。【字彙】改作瞾、【字彙補】又作𥋫、𠀤非。
- 部・劃數
- 備考・目部(十三劃)
『龍龕』同照。
異體字
或體。
音訓
- 反切
- 『廣韻・去聲・𥬇・照』之少切
- 官話
- zhào
- 粤語
- ziu3
- 日本語音
- セウ(漢、呉)
- 訓
- てる。てらす。
解字
白川
形聲。聲符は昭。昭は昭明の意。
『説文解字』に明なり
とあり、『書・泰誓下』に若日月之照臨
(日月の照臨するが若し)とあり、その昭光をいふ。
對照、照應のやうに用ゐる。
炤はその異體字。
藤堂
火と音符昭の會意兼形聲。昭は日と音符召の會意兼形聲。召は、口と音符刀から成り、刀の刃の曲線のやうに、半圓を描いて招き寄せること。昭は、半圓を描いて、右から左へと光が撫でること。昭があきらかの意の形容詞に用ゐられるため、更に火印を加へて、隅から隅まで半圓形に照らすことを示す。
落合
昭の「照らす」の字義について、篆文で火を加へた㷖が作られた。
漢字多功能字庫
火に從ひ昭聲。本義は照耀、光線の照射。照はもと㷖に作り、金文に見える。『易・恒』日月得天而能久照、四時變化而能久成。
日光を表す。晉陸機〈演連珠〉之六臣聞靈輝朝覯、稱物納照。時風夕灑、程形賦音。
知曉(分かつてゐる)、明白を表す。『逸周書・武稱』餌敵以分而照其儲、以伐輔德、追時之權、武之尚也。
朱右曾校釋照、訓知。
對照、比照(比較對照、對比)を表す。五代林罕『字源偏傍小說・序』其時復於『說文』篆字下、便以隸書照之。
關心、照料(世話をする、面倒を見る)を表す。明・湯顯祖『牡丹亭・虜諜』雖則是平分天道、高頭偏俺照。
介詞に用ゐる。按、依。(補註: 〜に基づいて、よつて、くらゐの意か) 『說岳全傳』第五回這件衣服、與你令堂說、照你的身材改一件戰袍。
屬性
- 照
- U+7167
- JIS: 1-30-40
- 當用漢字・常用漢字
- 㷖
- U+3DD6
- 曌
- U+66CC
- JIS X 0212: 34-67
- 瞾
- U+77BE
- JIS X 0212: 47-27
- 𥋫
- U+252EB
- 𭩇
- U+2DA47