持 - 漢字私註

説文解字

持
握也。从手寺聲。直之切。
十二・手部

説文解字注

本文には異同なく、註には直之切。一部。といふのみ。

康煕字典

部・劃數
手部・六劃

『唐韻』直之切『集韻』『韻會』澄之切、𠀤音治。『說文』握也。『廣韻』執也。『詩・大雅・鳧鷖・序』持盈守成。《疏》執而不釋謂之持、是手執之也。『禮・射義』持弓矢審固。『史記・秦始皇紀』大吏持祿取容。

又把持也。『史記・酷吏傳』寧成爲任俠、持吏長短。

又軍持、汲水具、梵語也、猶華言缾。『陸游詩』遊山雙不借、取水一軍持。《註》不借、草履名。

又『正韻』𨻰知切、音馳。義同。

又叶𨻰如切、音除。『古隴西行』淸白各異尊、酒上玉華疏。酌酒持與客、客言主人持。

音訓

音
ヂ(呉) チ(漢) 〈『廣韻・上平聲・之・治』直之切〉[chí]{ci4}
訓
もつ。たもつ(保持)。

解字

白川

聲符は寺。寺に、ものを保有し、またその狀態を持續する意があり、持の初文。

『説文解字』に握るなりとあり、握持することをいふ。握字條に搤持するなりとあつて、手中に堅く持つことをいふ。

藤堂

手と音符寺の會意兼形聲。寺は、寸(手)と音符之の會意兼形聲字で、手の中にじつと止めること。持は、手にじつと止めて持つこと。

落合

初文は寺。寺は東周代に役所の意に轉用された。

原義の執持の意については、東周代に意符として手に持つ物體を意味して口を加へた繁文が作られ、更に篆文で意符が手に置換された。初文の部分も又が寸に變化してゐる。

漢字多功能字庫

小篆は手に從ひ寺聲。本義は握持。『廣韻』執也。

持は古くは寺に作り、又に從ひ之聲。又は手の形に象る。本義は握持。後に寺が官署、寺廟などの義となつたため、復た手を加へて持字を作つた。

寺を官舍の名とするのは秦漢に初めて見える。『日知錄』自秦以宦官任外廷之職、而官舍通謂之寺。

寺廟の義は漢に後起したもの。顏師古『漢書註』漢明帝時、攝摩騰自西域白馬駝經來、初止鴻臚寺、遂取寺名、爲創立白馬寺。後名浮屠所居皆曰寺。

屬性

持
U+6301
JIS: 1-27-93
當用漢字・常用漢字