歫 - 漢字私註
説文解字
止也。从止巨聲。一曰搶也。一曰超歫。其呂切。
- 二・止部
説文解字注
止也。許無拒字。歫卽拒也。此與彼相抵爲拒。相抵則止矣。『書・傳』云、歫、至也。至則止矣。其義一也。漢石經『論語』其不可者距之。字作距。許歫與距義別。从止巨聲。其吕切。五部。一曰槍也。《木部》曰、槍、歫也。㒳字互訓。槍者、謂牴觸也。一曰超歫。『史記〔白起王翦傳〕』投石超距。超一作拔。『漢書〔傅常鄭甘陳段傳〕』甘延壽投石拔拒絶於等倫。張晏曰、拔拒、超距也。劉逵曰、拔拒謂㒳人以手相按。能拔引之也。
康煕字典
- 部・劃數
- 止部・五劃
『唐韻』其呂切『集韻』『韻會』『正韻』臼許切、𠀤音巨。『說文』止也。从止巨聲。一曰搶也。《徐曰》搶、頭撞地也。一曰超歫。
又『玉篇』違也、戾也、至也。與距通。『前漢・食貨志』元龜歫冉、長尺二寸。《註》冉、龜甲緣。歫、至也、度背兩邊緣尺二寸也。『揚雄・羽獵賦』騰空虛歫連卷。《註》師古曰、歫、卽距字。
音訓
- 音
- キョ(漢) 〈『廣韻・上聲・語・巨』其吕切〉[jù]{geoi6}
- 訓
- とめる。ふせぐ。たがふ。へだてる。
解字
白川
形聲。聲符は巨。巨は把手のある矩の形。接觸を防ぐために組んだ木の形に近く、拒ぐ意がある。
『説文解字』に止むるなり
とあり、拒止の意。『説文解字』に拒を收めず、歫がその字義に當たる。また距字條に雞距なり
とあり、距離の意にも用ゐる。
藤堂
屬性
- 歫
- U+6B6B
- JIS X 0212: 37-90