敫 - 漢字私註
説文解字
光景流也。从白从放。讀若龠。以灼切。
- 四・放部
説文解字注
光景流皃。皃各本作也。今從『廣韵』。謂光景流行。煜燿昭箸。从白放。凡物光景多白。如《白部》所載是也。故從白。不入白部者、重其放於外也。讀若龠。與爚燿字音義略同。以灼切。古音在二部。平聲。
康煕字典
- 部・劃數
- 攴部・九劃
『廣韻』以灼切『集韻』弋灼切、𠀤音藥。『說文』光景流也。从白从放。
又『集韻』吉了切、音皎。義同。
又『廣韻』古弔切『集韻』吉弔切、𠀤音叫。歌也。
又『集韻』堅堯切、音憿。擊也。或作𢿲。
又牽幺切、音鄡。義同。
又吉歷切、音激。敬也。
音訓
- 音
- ケウ(漢、呉) 〈『廣韻・去聲・嘯・叫』古弔切〉[jiǎo]{giu3/giu2}
- ヤク(漢、呉) 〈『廣韻・入聲・藥・藥』以灼切〉
- ケキ 〈『廣韻・入聲・錫・激』古歷切〉
解字
白川
と攴の會意。
『説文解字』に光景流るるなり
とし、讀みて龠の若くす
とあり、《段注》に爚、燿の字と音義略同じ
とするが、字は皦、徼系の諸字の基づくところであり、本音もその聲であると思はれる。
『説文解字』に字を白放に從ふ
とするが、放は架屍を毆つ形。その架屍に頭の存する形が敫であるから、に攴を加へる形。
放は架屍を毆つ追放の儀禮。その呪靈を呵して呪詛する行爲をいふ。ゆゑに「徼む」の意となり、そのことは外界に接する所で行はれるので、邊徼の意となる。その毆つ音は噭、その白骨の形は竅、その色は皦、みな同聲。その勢ひは激、そのことを宣布することを檄、それを迎へることを邀といふ。みな敫によつてその聲義を得るもので、『説文解字』のいふ聲義を以てしては、この一系の文字を解することはできない。
藤堂
光が四方に輝くさまをいふ。
屬性
- 敫
- U+656B
- JIS: 2-13-68
- JIS X 0212: 33-51
關聯字
敫に從ふ字を漢字私註部別一覽・又部・敫枝に蒐める。