裳 - 漢字私註
説文解字
- 常の重文。
常或从衣。
- 七・巾部
康煕字典
- 部・劃數
- 衣部八劃
『唐韻』市羊切『集韻』『韻會』辰羊切『正韻』陳羊切、𠀤音常。『說文』下帬也。『釋名』下曰裳。裳、障也、所以自障蔽也。『詩・邶風』綠衣黃裳。『禮・曲禮』暑無褰裳。『揚子・方言』惜乎衣未成而轉爲裳也。『集韻』本作常。
音訓
- 音
- シャウ(漢) 〈『廣韻・下平聲・陽・常』市羊切〉[cháng]{soeng4}
- 訓
- も。もすそ。はかま。
解字
白川
形聲。聲符は尚。
『説文解字』に常、裳を一字とするが、區別して用ゐる。
『詩・邶風・綠衣』綠衣黃裳
の《傳》に、上を衣、下を裳とする。下とは、はかまをいふ。
藤堂
衣と音符尚の會意兼形聲。尚は向(空氣拔きの窗)から空氣が長く立ち上ることを示す會意字。裳は長い布で作つた長いスカート。
漢字多功能字庫
常の異體字。常は巾に從ひ尚聲。裳は巾を同じ意の衣に替へた形。本義は下半身の衣服。
後に常を經常の常に借用し、裳を下裳の意の本義に用ゐる。
屬性
- 裳
- U+88F3
- JIS: 1-30-56
- 人名用漢字