羍 - 漢字私註
説文解字
小羊也。从羊大聲。讀若達。
- 四・羊部
羍或省。
説文解字注
小羊也。羊當作羔。字之誤也。羜𦎦皆曰羔。羍又小於羔。是初生羔也。薛綜荅韋昭云、羊子初生名達、小名羔、未成羊曰羜、大曰羊。長幼之異名。『初學記』引羍七月生羔也。『藝文類聚』引七月生羊也。與陸德明、孔穎達所據不同。似未可信。按『〔詩・大雅〕生民』誕彌厥月、先生如達。毛曰、達、生也。姜嫄之子先生者也。此不可通。當是經文作羍。傳云、羍、達也。先生、姜嫄之子先生者也。達、他達切。卽滑達字。凡生子始生較難。后稷爲姜嫄始生子。乃如達出之易。故曰先生如羍。先釋羍後釋先生者、欲文義顯箸。文法與白華傳先釋煁、後釋桑薪正同。鄭箋如字訓爲羊子、云如羊子之生。媟矣。尊祖之詩似不應若是。且嘼類之生無不易者。何獨取乎羊。尋箋不云達讀爲羍。則知毛詩本作羍。毛以達訓羍。謂羍爲達之假借也。凡故訓傳之通例如此。用毛說改經、改傳、改箋。使文義皆不可通。則淺人之過而巳。从羊大聲。讀若𨔶同。他末切。十五部。
羍或省。按此不當从入、當是从人。大、人也。故或从人。羊有仁義禮之德。故从人。
康煕字典
- 部・劃數
- 羊部・三劃
『廣韻』『集韻』𠀤他達切、音闥。『說文』小羊也。讀若達。『玉篇』生也。
又『集韻』通作達。『詩・大雅』誕彌厥月、先生如達。《傳》達、生也。『釋文』鄭云、羊子也。
又『廣雅』美也。
- 部・劃數
- 羊部・二劃
『說文』羍省作𦍐。
- 部・劃數
- 羊部・三劃
『玉篇』同羍。
音訓
- 音
- タツ(漢) 〈『廣韻・入聲・曷・闥』他達切〉[dá]{taat3}
- 訓
- こひつじ
解字
白川
象形。大と羊に從ふ。大は母羊。その後ろから見た形。その胯間から子羊が生まれ落ちるさまで、その容易であることをいひ、達の初文と見てよい。
『説文解字』に小羊なり
、『玉篇』に生まるるなり
とあり、羊子の生まれるさまをいふ。
『詩・大雅・生民』先生如達
(先づ生まるること達の如し)とある達は羍の意。
一氣にやすやすと生まれることをいふ形容の語。
藤堂
羊と音符大(ゆつたり)の會意兼形聲。羊の子が産道をゆつたりと通り拔けることを表す。スムーズに通る意を含み、達の構成要素になる。
屬性
- 羍
- U+7F8D
- JIS X 0212: 53-7
- 𦍐
- U+26350
- 𦍒
- U+26352