𩫖 - 漢字私註
説文解字
度也、民所度居也。从回、象城𩫖之重、兩亭相對也。或但从囗。凡𩫖之屬皆从𩫖。
- 五・𩫖部
説文解字注
度也。此以音說義。與蒦度也、音義略同。民所度居也。『釋名〔釋宮室〕』曰、郭、廓也、廓落在城外也。按城𩫖字今作郭。郭行而𩫖廢矣。《邑部》曰、𩫩、齊之郭氏虛也。𡔷下云、萬物郭皮甲而出。當作𩫖。卽今之廓字也。从回。象城𩫖之重。內城外𩫖。㒳亭相對也。謂上下也。內城外𩫖。㒳亭相對。漢典略曰、雒陽二十街。街一亭。十二城門。門一亭。此城內亭也。百官公卿表。縣道十里一亭。此城外亭也。或但从囗。音韋。謂篆作也。按當出篆、在皆从𩫖之下。凡𩫖之屬皆从𩫖。
康煕字典
- 部・劃數
- 高部・七劃
『唐韻』古博切『集韻』光鑊切、𠀤音郭。『說文』度也、民所度居也。从回、象城𩫖之重、兩亭相對也。『玉篇』今作郭。
- 部・劃數
- 高部・六劃
『字彙補』郭本字。
音訓
- 音
- 〈『廣韻・入聲・鐸・郭』古博切〉
解字
白川
象形。城郭の上下(南北)に望樓のある形。郭の初文。郭はその形聲字。
『説文解字』に度るなり
とし、民の度居する所なり
とするが、字の初形は城郭の象。
卜文・金文に庸に用ゐることがあり、金文の「僕𩫖」は附庸の意とみられる。のちその字には墉を用ゐる。『説文解字』墉字條に城垣なり。土に從ひ、庸聲。
とし、𩫖を古文とする。
藤堂
𩫖は墉の原字で、眞ん中に□印の城があり、その南北に城門の相對するさまを描いた象形字。郭は邑(まち)と𩫖の會意字。(『学研新漢和大辞典』郭字條)
漢字多功能字庫
墉の甲骨文、金文は𩫏(𩫖に同じ)に作り、城垣の四方に亭のある形に象り、あるいは二亭に省略する。本義は城墻(城壁)。後に墉と郭に分化した。(墉字條)
屬性
- 𩫖
- U+29AD6
- 𩫏
- U+29ACF