貌 - 漢字私註
説文解字
頌儀也。从人、白象人面形。凡皃之屬皆从皃。莫教切。
- 八・皃部
皃或从頁豹省聲。
籒文皃从豹省。
説文解字注
頌儀也。《頁部》曰、頌、皃也。此曰、皃、頌儀也。是爲轉注。頌者今之容字。必言儀者、謂頌之儀度可皃象也。凡容言其內、皃言其外。引伸之、凡得其狀曰皃。析言則容皃各有當。如叔向曰貌不道容是也。絫言則曰容貌。如動容貌斯遠暴慢是也。从儿、白象面形。上非黑白字。乃象人面也。莫敎切。二部。
皃或从頁豹省聲。按此葢易籒文之皃爲頁。
籒文皃从豸。大徐本作从豹省。今字皆用籒文。
康煕字典
- 部・劃數
- 豸部・七劃
- 古文
- 𧳒
『廣韻』莫敎切『集韻』『韻會』『正韻』眉敎切、𠀤音𩛨。『說文』皃、頌儀也。从人、白面、象人面形。籀文从豹、省作貌。『書・洪範』五事、一曰貌。《疏》貌是容儀、舉身之大名也。
又『禮・郊特牲』委貌、周道也。《註》或謂委貌爲玄冠。『後漢・輿服志』委貌以皁絹爲之。又『史記・游俠傳贊』諺曰、人貌榮名、豈有旣乎。《註》榮名飾表稱譽無極也。
又姓。『正字通』【戰國策】齊有貌辨。
又『五音集韻』莫角切、音瞀。『正韻』描畫人物類其狀曰貌。『唐書・后妃傳』命工貌妃於別殿。
又與邈同。遠也。『韓愈・月蝕詩』完完上天東。『考異』完完、諸本作貌貌。
『集韻』或作䫉。
- 部・劃數
- 豸部・七劃
『字彙補』古文貌字。註詳本畫。
- 部・劃數
- 白部・二劃
『唐韻』莫敎切『集韻』睂敎切、𠀤茅去聲。『說文』頌儀也。从人、白、象人面形。《徐曰》頌、古容字。
又『唐韻』莫角切『集韻』墨角切、𠀤尨入聲。容也。『廣韻』人類狀。
- 部・劃數
- 頁部・七劃
『集韻』同貌。『前漢・𠛬法志』人宵天地之䫉。〇按【正字通】以爲古文貌字、非。
音訓・用義
⦅一⦆
- 反切
- 『廣韻・去聲・效・皃』莫敎切
- 官話
- mào
- 粤語
- maau6
- 日本語音
- バウ(漢)
- 訓
- かほ。かたち(容貌、外貌)。みたまや。
- かたどる
藤堂は「かたどる」の訓をこの音に當てる。
⦅二⦆
- 反切
- 『廣韻・入聲・覺・邈』莫角切
- 日本語音
- バク(漢)
- 訓
- かたどる
- 義
- 遙か遠い。邈あるいは藐との通用。
『康煕字典』、KO字源は、「かたどる」の訓義の例として、『新唐書・后妃傳上・玄宗貴妃楊氏』命工貌妃於別殿
を引く。
解字
白川
象形。本字は皃。白は人の頭顱の形。
『説文解字』に頌儀なり。儿に從ふ。白は人面の形に象る。
とし、重文二を錄する。一は貌、一は䫉に作る。頁は禮貌を備へる形。公廟に見えることを頌といふ。「頌儀」とはその際の儀容をいふ。
形の似たものを貌似といふ。『逸周書・芮良夫解』王貌受之
(王、貌して之を受く)とは、外面だけの挨拶で、實意の伴はない意。
藤堂
貌は豸(けもの)と音符皃(頭と足のある人の姿)の會意兼形聲で、人や動物のあらましの姿を表す。
漢字多功能字庫
貌は古く皃に作り、また䫉に作る。
屬性
- 貌
- U+8C8C
- JIS: 1-43-38
- 常用漢字(平成22年追加)
- 𧳒
- U+27CD2
- 皃
- U+7683
- JIS: 1-66-6
- 䫉
- U+4AC9