𤔔 - 漢字私註

説文解字

𤔔
治也。幺子相亂、𠬪治之也。讀若亂同。一曰理也。
𠬪部
𠭟
古文𤔔。

康煕字典

部・劃數
爪部・八劃
古文
𤔒
𤔐

『唐韻』郞段切『集韻』盧玩切、𠀤音亂。『說文』治也。幺子相亂、𠬪治之也。讀若亂同。一曰𤔔、理也。

部・劃數
爪部・七劃

『說文』古文𤔔字。註詳八畫。

部・劃數
爪部・七劃

『玉篇』同𤔐

異體字

或體。

音訓

ラン 〈『廣韻・去聲・換・亂』郎段切〉
みだれる。をさめる。

解字

字條も參照のこと。

白川

象形。架絲の上下に手を加へてゐる形を象る。分解していへば、は絲、は架の形でHの形、その上に、下に、即ち兩手を加へる形。四形合はせて全體象形の字。

『説文解字』にと同聲、理治の意とする。

𤔔に對し、骨べらの形のを加へた亂が、その紊れを解く形で、「治むるなり、をさむるなり」と訓ずべき字。𤔔に對し亂が對待の義となる。

金文の《牧𣪘》にすなは𤔔みだるること多し、《琱生𣪘・一》に余敢て𤔔さずと見える。

のち亂に𤔔の訓を誤り加へて、亂に正反の二義ありとし、反訓の説を生じたが、本來反訓といふべきものがあるのではない。

屬性

𤔔
U+24514
𤔐
U+24510
𤔒
U+24512
𠭟
U+20B5F

関聯字

𤔔に從ふ字

𤔔聲の字