祅 - 漢字私註
説文解字
地反物爲䄏也。从示芺聲。
- 一・示部
康煕字典
- 部・劃數
- 示部・四劃
『唐韻』『集韻』『韻會』於喬切『正韻』伊堯切、𠀤音幺。『說文』本作䄏。天反時爲災、地反物爲䄏。『前漢・天文志』迅雷風祅。『禮・樂志』姦僞不萌、祅孽伏息。
又叶衣虛切、音於。『孔臧・鶚賦』觀之歡然、覽考經書。在德爲祥、棄常爲祅。
- 部・劃數
- 示部八劃
音訓
- 反切
- 『廣韻・下平聲・宵・妖』於喬切
- 官話
- yāo
- 粤語
- jiu1
- 日本語音
- エウ(漢、呉)
- 訓
- わざわひ
解字
白川
形聲。正字は䄏に作り、芺聲。
『説文解字』の釋は『左傳・宣十五年』天反時為災、地反物為妖
(天、時に反するを災と爲し、地、物に反するを妖と爲す)とあるのによる。字は妖を用ゐることが多い。
『漢書・五行志中之上』凡そ艸木の類、之を妖と謂ふ
(補註: 中國哲學書電子化計劃、Wikisourceは凡草物之類謂之妖。
とする。)と芺の字形によつて説くが、芺は巫女が手を擧げて舞ひ、夭屈して祈る形で、艸に從ふ字ではない。
『説文解字』蠥字條に衣服、歌謠、艸木の怪、之を䄏と謂ふ
とあつて、艸木に限らず、すべて奇邪のものは妖とされた。
『楚辭・天問』に妖夫曳衒
(妖夫曳衒す)とは、神がかりの狀態となつて、奇語を發することをいふ。
藤堂
漢字多功能字庫
祅は古くは䄏字の省體。祅と妖は同字で、いづれも妖災の義を有す。
屬性
- 祅
- U+7945
- JIS: 1-89-21
- 䄏
- U+410F