勑 - 漢字私註
説文解字
説文解字注
勞也。此當云勞勑也。淺人刪一字耳。此勞依今法讀去聲。『孟子〔滕文公上〕』放勳曰、勞之來之。『詩序』曰、萬民離散、不安其居、宣王能勞來還定安集之。來皆勑之省。俗作徠。
从力來聲。洛代切。一部。俗誤用爲敕字。
康煕字典
- 部・劃數
- 力部・八劃
『唐韻』落代切『集韻』『正韻』洛代切、𠀤音萊。〔音1〕『說文』勞也。『廣韻』同徠。
又『集韻』蓄力切、音敕。誡也。〔音2〕『易・噬嗑』先王以明罰勑法。
又『正韻』誡也、正也、固也。
又通作敕。『後漢・馬援傳』效伯高不得、猶爲謹敕之士。
又『正韻』天子制書曰勑。
- 部・劃數
- 力部・七劃
『篇海』俗勑字。
音訓義
- 音
- ライ(漢)(呉)⦅一⦆
- チョク(漢) チキ(呉)⦅二⦆
- 訓
- ねぎらふ⦅一⦆
- 官話
- lài⦅一⦆
- chì⦅二⦆
- 粤語
- loi6⦅一⦆
- cik1⦅二⦆
⦅一⦆
- 反切
- 『廣韻・去聲・代・賚』洛代切
- 『集韻・去聲上・代第十九・勑』洛代切
- 『五音集韻・去聲卷第十・代第十五・來一賚』洛代切
- 聲母
- 來(半舌音・次濁)
- 等呼
- 一
- 官話
- lài
- 粤語
- loi6
- 日本語音
- ライ(漢)(呉)
- 訓
- ねぎらふ
- 義
- 勞ふ。勞る。
- 釋
- 『廣韻』
徠: 勞也。 勑: 上同。
- 『集韻』
勑徠俫來逨: 洛代切。『說文』勞也。或从彳、从人、亦作來逨。文十五。
⦅二⦆
- 反切
- 『集韻・入聲下・職第二十四・敕』蓄力切
- 『五音集韻・入聲卷第十五・職第六・徹三敕』恥力切
- 聲母
- 徹(舌上音・次清)
- 等呼
- 三
- 官話
- chì
- 粤語
- cik1
- 日本語音
- チョク(漢)
- チキ(呉)
- 義
- 敕に同じ。
- 釋
- 『集韻』
敕勅勑: 蓄力切。『說文』「誠也。臿地曰敕。从攴束聲。」古从力。或作勑、本音賚、世以為敕字行之久矣。文十九。
- 『康煕字典』上揭。
解字
白川
『説文解字』に勞ふなり
、『爾雅・釋詁』に來は勤むるなり
とあり、來、徠をその義に用ゐるときは、勑の假借。
勑は勞と同じく力に從ふ字。
藤堂
力と音符來(上から下におくられてくる)の會意兼形聲。賚賜の賚(たまふ)と同系で、酒食や代償をたまふこと。
また、字形が似てゐるため、混同して勅に當てる。
屬性
- 勑
- U+52D1
- JIS: 2-3-41
- JIS X 0212: 19-75
- 𠡠
- U+20860