視 - 漢字私註
説文解字
瞻也。从見示。神至切。
- 八・見部
古文視。
亦古文視。
- 別條に註記する。
説文解字注
瞻也。《目部》曰、瞻、臨視也。視不必皆臨。則瞻與視小別矣。渾言不別也。引伸之義、凡我所爲使人見之亦曰視。『士昏禮』視諸衿鞶。《注》曰、視乃正字。今文作示。俗誤行之。『曲禮』童子常視母誑。《注》曰、視今之示字。『小雅』視民不恌。《箋》云、視古示字也。按此三注一也。古作視。漢人作示。是爲古今字。示下曰、天𡍮象見吉凶、所以示人也。許書當本作視人。以㬪韵爲訓。經淺人改之耳。从見示聲。大徐無聲字。神至切。十五部。
古文視。
亦古文視。此氐聲。與《目部》眂、氏聲迴別。氐聲古音在十五部。氏聲在十六部。自唐宋至今多亂之。眡見『周禮』。
康煕字典
- 部・劃數
- 見部・五劃
- 古文
- 𥄙
- 眡
- 𥄚
- 𥅭
- 𥉙
- 眎
- 𤋇
『集韻』時利切『韻會』是義切『正韻』時吏切、𠀤音嗜。『說文』瞻也。『博雅』明也。『易・履卦』視履考祥。『書・大甲』視遠惟明。
又『字彙』看待也。『左傳・成三年』鄭賈人如晉、荀罃善視之。
又『博雅』效也。『書・大甲』視乃厥祖。《疏》言當法視其祖而行之。
又『小爾雅』比也。『左傳・襄二十七年』季武子使謂叔孫以公命、曰、視邾滕。《註》欲比小國。『禮・檀弓』公室視豐𥓓。《疏》言視者不正、相當比擬之辭也。
又猶納也。『禮・坊記』君子於有饋者弗能見、則不視其饋。《註》不視、猶不納也。
又猶敎也。『儀禮・鄕射禮』命釋獲者設中、遂視之。《註》視之、當敎之。
又『釋名』視、是也、察是非也。
又『禮・曲禮』兔曰明視。《疏》兔肥、則目開而視明也。又『儀禮・士虞禮』明齊溲酒。《鄭註》明齊、當爲明視、兔腊也。
又『山海經』狄山有視肉。《註》聚肉、形如牛肝、有兩目也。食之無盡、尋復更生如故。
又山水名。『山海經』帝囷山東南五十里曰視山。『又』葴山、視水出焉。《註》或曰視宜爲瀙。瀙水今在南陽。
又人名。『陶潛・羣輔錄』伏羲六佐、其一曰視默、主災惡。
又姓、見『姓苑』。
又通作示。『詩・小雅』視民不恌。《箋》視、古示字。『前漢・高帝紀』視項羽無東意。『史記』作示。《師古註》【漢書】多以視爲示、古字通用。
又『廣韻』承矢切『集韻』『韻會』善旨切『正韻』善指切、𠀤嗜上聲。義同。
又『玉篇』看也。『書・洪範』五事、二曰視。《疏》視、常止反。
又『詩・小雅』小人所視。叶上矢履。
- 部・劃數
- 目部・四劃
『說文』古文視字。註詳見部五畫。
- 部・劃數
- 目部・四劃
『字彙補』古文視字。註詳見部五畫。
- 部・劃數
- 目部・五劃
『玉篇』古文視字。註詳見部五畫。『魏志・武帝紀』袁紹虎眎四州。『宋史・流球國傳』眎月盈虧以紀時。『文子・微明篇』眎于冥冥、聽于無聲。
又人名。『南史・蕭思話傳』蕭惠明子眎素。
又『廣韻』神至切、音示。『玉篇』語也。『廣韻』呈也。『前漢・趙充國傳』以眎羌虜。《註》眎、亦示字。
- 部・劃數
- 目部・六劃
『集韻』視古作𥅭。註詳見部五畫。
- 部・劃數
- 目部・十劃
『集韻』視古作𥉙。註詳見部五畫。
又與𧡺同。
- 部・劃數
- 火部・九劃
『字彙補』古文視字。註詳見部五畫。
廣韻
- 四聲・韻・小韻
- 上聲・旨・視
- 反切
- 承矢切
比也、瞻也、效也。承矢切。三。
- 四聲・韻・小韻
- 上聲・旨・視
- 反切
- 承矢切
並古文。
- 四聲・韻・小韻
- 去聲・至・嗜
- 反切
- 常利切
看視。又音是。
異體字
簡体字。
音訓
- 音
- シ(漢) 〈『廣韻・去聲・至・嗜』常利切/『廣韻・上聲・旨・視』承矢切〉[shì]{si6}
- 訓
- みる。なぞらへる。しめす。
解字
白川
形聲。聲符は示。示は祭卓の形。
『説文解字』に瞻るなり
と訓じ、示聲の字とし、古文二形を錄する。また瞻字條に臨み視るなり
とあり、神の降鑒することをいふ。
示は祭卓の象で、視とは神意の示すところを見る意であり、ゆゑに視にまた「しめす」の訓がある。『詩・小雅・鹿鳴』の《箋》に視は古の示の字なり
といふ。見も跪いて神意を拜する意の字で、また「しめす」の訓がある。
藤堂
見と音符示の會意兼形聲。示は眞つ直ぐ指し示すこと。視は、眞つ直ぐ目を向けて見ること。
漢字多功能字庫
甲骨文は目と人に從ひ、目が強調され、以て見るの意を表す。甲骨文、金文の視と見には區別がある。
【補註】落合は、漢字多功能字庫が見とする甲骨文、視とする甲骨文のいづれも見の甲骨文として擧げ、明確な使ひ分けを認めず。
金文に三種の字形がある。一つ目は甲骨文を承け、目と人に從ふ。二つ目は見に從ひ氏聲。三つ目は目に從ひ氏聲で、『説文解字』の古文の形に近い。一つ目は視の象形初文。二つ目、三つ目は後起の形聲字。
【補註】三つ目の字と眂字は構成要素が一致するが、同字か同形異字か不詳。
甲骨文では視察を表し、戰鬪の準備のために敵軍の情況を觀察するの意を有す(裘錫圭)。金文では見るの意を表す。何尊𧠟(視)于公氏
。また人名、地名に用ゐる。
屬性
- 視
- U+FA61 (CJK互換)
- JIS: 1-91-89
- 人名用漢字
- 視︀
- U+8996 U+FE00
- CJK COMPATIBILITY IDEOGRAPH-FA61
- 視󠄁
- U+8996 U+E0101
- CID+13346
- 視󠄃
- U+8996 U+E0103
- MJ030296
- 𥄙
- U+25119
- 𥄚
- U+2511A
- 眎
- U+770E
- JIS X 0212: 46-61
- 𥅭
- U+2516D
- 𥉙
- U+25259
- 𤋇
- U+242C7
- 視
- U+8996
- JIS: 1-27-75
- 當用漢字・常用漢字
- 视
- U+89C6