馱 - 漢字私註

説文解字

馱

負物也。从聲。此俗語也。 唐佐切。

馬部新附

康煕字典

部・劃數
馬部・三劃

『廣韻』徒河切『集韻』『韻會』『正韻』唐何切、𠀤音駝。『玉篇』馬負貌。『廣韻』馱、騎也。『李白詩』吳姬十五細馬馱。

又『韻會』或作。『揚子・方言』凡以驢馬馲駝載物者謂之負他。

又或作。『前漢・趙充國傳』以一馬自佗負。《師古註》凡以畜產載負物者、皆謂之佗。

又『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤唐佐切、佗上聲。又『集韻』『五音集韻』𠀤徒蓋切、音大。義𠀤同。

又『集韻』縣名、在江夏。

廣韻

卷・韻・小韻
下平聲・歌・駝
反切
徒河切

䭾騎也。

卷・韻・小韻
去聲・箇・䭾
反切
唐佐切

負䭾。

唐佐切。二。

異體字

或體。

簡体字。

音訓義

タ(漢) ダ(呉)⦅一⦆
タ(漢) ダ(呉)⦅二⦆
タイ(推)⦅三⦆
のせる⦅一⦆
官話
tuó⦅一⦆
duò⦅二⦆
粤語
to4⦅一⦆
do6⦅二⦆

⦅一⦆

反切
廣韻・下平聲・歌・駝』徒河切
集韻・平聲三・戈第八・駝』唐何切
『五音集韻・中平聲卷第四・歌第十五・定・一駝』徒何切
聲母
定(舌頭音・全濁)
官話
tuó
粤語
to4
日本語音
タ(漢)
ダ(呉)
のせる
馬に荷を載せること。
人が荷を背負ふこと。

⦅二⦆

反切
廣韻・去聲・箇・䭾』唐佐切
集韻・去聲下・箇第三十八・馱』唐佐切
『五音集韻・去聲卷第十一・箇第十五・定・一䭾』唐佐切
聲母
定(舌頭音・全濁)
官話
duò
粤語
do6
日本語音
タ(漢)
ダ(呉)
馬に載せた荷。荷駄。
荷を載せる馬。駄馬。
牛馬に載せる荷を數へる單位。

⦅三⦆

反切
集韻・去聲上夳第十四』徒蓋切
『五音集韻・去聲卷第十・泰第十二・定・一大』徒蓋切
聲母
定(舌頭音・全濁)
日本語音
タイ(推)
馬畜負物也。(『集韻』)
縣名。在江夏。(『集韻』)

日本語義

本邦では、駄馬、駄犬、駄辯、駄洒落など、粗惡なものを表す語の頭に用ゐる。また、下駄など、履物に用ゐる。

無駄は當て字。

解字

白川

駄は正字を馱に作り、聲の形聲字。

『説文解字・新附』に物を負ふなりとあり、馬の背に駄載することをいふ。駄載して運ぶ運賃を駄賃といふ。

藤堂

と音符またはの會意兼形聲。身體の大きい太つた馬。

屬性

U+99B1
JIS X 0212: 72-92
U+4B7E
U+99C4
JIS: 1-34-44
常用漢字
U+9A6E