飾 - 漢字私註
説文解字
説文解字注
㕞也。《又部》曰「㕞、飾也。」二篆爲轉注。飾拭古今字。許有飾無拭。凡說解中拭字皆淺人改飾爲之。而彡下云「毛飾畫文也」。𦘔下云「聿飾也」。皆卽拭字。淺人不解而不之改。若㕞下云「飾也」。則『五經文字』所據尙不誤。『周禮〔春官〕司尊彝・注』云、涗酌者、挩飾勺而酌也。『釋文』作飾。今本作拭。實無二義。凡物去其塵垢卽所以增其光采、故㕞者飾之本義。而凡踵事增華皆謂之飾、則其引伸之義也。若席下云「純飾」、𤪌下云「弁飾」、縟下云「緐采飾」、是也。凡許書之義例。依此求之。無不可得者。『儀禮・聘禮』「拭圭」字今作拭、葢古經必作飾。鄭云、拭、淸也。此必經文作飾而以淸訓之。倘經本作拭又何用此注乎。『[https://ctext.org/er-ya/shi-gu/zh#n37686 〔爾雅〕釋詁』云「拭、淸也。」『爾雅』少古字、故往往與經典不合。古本當不作拭耳。『[https://ctext.org/guanzi/qing-zhong-iv/zh#n49005 管子・輕重』曰「桓公使八使者式璧而聘之」。式者飾之叚借。
从巾从人。拭物者巾也。用巾者人也。从𩚁聲。讀若式。賞隻切。按『廣韵』賞職切、與『唐韵』異。一部。飾篆各本皆在幠後幃前。此不知許因上文四篆言飾故𦂳承以飾篆。而誤移其次也。
一曰襐飾。此別一義。《衣部》襐下曰「襐、飾也。」『急就篇』曰「襐飾刻畫無等雙」。『漢・平帝后傳』曰「令孫建世子襐飾將醫往問疾」。《顔注》襐飾、盛飾也。一曰首飾。在兩耳後。刻鏤而爲之。『廣韵』曰「襐、未筓冠者之首飾也。」『玉篇』曰「首飾也」。
康煕字典
- 部・劃數
- 食部・五劃
『廣韻』賞職切『集韻』『韻會』設職切、𠀤音識。〔音1〕『玉篇』修飾也。『逸雅』飾、拭也、物穢者拭其上使明、由他物而後明、猶加文于質上也。
又『禮・樂記』聲者、樂之象也。文采節奏、聲之飾也、故君子動其本、樂其象、然後治其飾。《註》以聲而被之器也。
又『詩・鄭風』羔裘豹飾。《註》飾、緣袖也。禮、君用純物、臣下之、故裘以豹皮爲飾也。
又『周禮・地官・封人』飾其牛牲。《註》刷治潔淸之也。一曰豫飾也。
又『禮・曲禮』飾羔鴈者以繢。《疏》飾、覆也。畫布爲雲氣、覆之以相見也。
又『禮・月令』天子乃厲飾。《註》厲飾謂戎服、尚威武也。
又『史記・公孫弘傳』習吏事、緣飾以儒術。『後漢・章帝紀』詔曰、俗吏矯飾外貌、似是而非、朕甚厭之。
又『周禮・夏官・掌固』設其飾器。《註》兵甲之屬。
又『正字通』滿飾、國名。
『說文』㕞也。从人从巾、食聲。讀若式、一曰橡飾。
- 部・劃數
- 食部・八劃
『玉篇』同飾。
異體字
簡体字。
音訓義
- 音
- ショク(漢) シキ(呉)⦅一⦆
- チョク(推)⦅二⦆
- 訓
- かざる
- かざり
- 官話
- shì
- 粤語
- sik1
⦅一⦆
- 反切
- 『廣韻・入聲・職・識』賞職切
- 『集韻・入聲下・職第二十四・識』設職切
- 『五音集韻・入聲卷第十五・職第六・審三識』賞職切
- 聲母
- 審(正齒音・全清)
- 等呼
- 三
- 官話
- shì
- 粤語
- sik1
- 日本語音
- ショク(漢)
- シキ(呉)
- 訓
- かざる
- かざり
- 義
- かざる。裝ふ。修飾。裝飾。
- かざり。衣飾。頸飾。
- 取り繕ふ。掩飾。扮飾。
- 拭ふ。
- 釋
- 『廣韻』
飾: 裝飾。
- 『集韻』
飾餝: 『說文』㕞也。一曰襐飾。或作餝。
- 『康煕字典』上揭。
⦅二⦆
- 反切
- 『集韻・入聲下・職第二十四・敕』蓄力切
- 『五音集韻・入聲卷第十五・職第六・徹三敕』恥力切
- 聲母
- 徹(舌上音・次清)
- 等呼
- 三
- 粤語
- cik1
- 日本語音
- チョク(推)
- 義
- 飭と通用する。
- 釋
- 『集韻』
飭飾: 『說文』致堅也。一曰戒也。或作飾。
解字
白川
飤と巾の會意。飤は食器の前に人の在る形で、食の初文。そのときに巾を帶びる。
『說文』に㕞ふなり
とあり、㕞はまた刷に作る。刷も、同じく人が巾を帶びる形。飾は拭ひ清めることが原義。『周禮・地官・封人』(上揭)其の牛牲を飾ふ。
のやうに言ふ。
のち容飾、修飾の意となり、飾詐のやうに用ゐる。
藤堂
巾(ぬのかざり)と人と音符食の形聲。人が布切れなどを用ゐて外觀に手を加へることを表す。人工を加へて整へる意を含む。食の元の意味とは關係がない。
漢字多功能字庫
巾と人に從ひ食聲。本義は刷拭。『說文』飾、㕞也。(後略)。
『釋名・釋言語』飾、拭也。物穢者、拭其上使明。
- 『周禮・地官・封人』
凡祭祀、飾其牛牲。
鄭玄注飾、謂刷治潔清之也。
引申して裝扮、修飾を表す。
- 『韓非子・八姦』
人主樂美宮室臺池、好飾子女狗馬以娛其心、此人主之殃也。
- 『呂氏春秋・審為』
冠所以飾首也、衣所以飾身也。
また修飾の物品、飾物を表す。
- 『詩・鄭風・羔裘』
羔裘豹飾、孔武有力。
- 『墨子・辭過』
必厚作歛於百姓、暴奪民衣食之財、以為宮室臺榭曲直之望、青黃刻鏤之飾。
また掩飾、遮掩を表す。
- 『左傳・文公十八年』
少暭氏有不才子、毀信廢忠、崇飾惡言。
- 『史記・田敬仲完世家』
於是齊國震懼、人人不敢飾非、務盡其誠。
飭と通じ、修整を表す。
- 『管子・牧民』
守國之度、在飾四維。
- 『春秋穀梁傳・襄公二十五年』
古者大國過小邑、小邑必飾城而請罪。
范甯注飾城者、脩守備。
屬性
- 飾
- U+98FE
- JIS: 1-30-94
- 當用漢字・常用漢字
- 餝
- U+991D
- JIS: 1-81-19
- 饰
- U+9970